ゆっくりしていってね
杭州を離れる当日、私は友人の親御さんが運転する車に乗り込み、次の目的地へ向かう準備をしていた。友人のお母さんと話しているうちに、私は自然と相手の家庭がうらやましくなっていった。
というのも、友人とそのお母さんが和やかに会話しているのを見ていたからだ。車の中で自由にブルートゥースを繋いで自分のNetEase Cloudのプレイリストを流したり、自分の趣味について気兼ねなく語り合ったりしていた。
一方、私は小さい頃から「みんなと同じであれ」と教育され、趣味嗜好はすべて「大衆的」であることを求められてきた。うちの親はかなり「威圧的」で、実家の車でブルートゥースを繋ぐ勇気があるかどうか以前に、そもそも父の車に乗ったこと自体、人生で数えるほどしかない。
そんなわけで、さまざまな要因が重なって「外では自分の趣味を気軽にさらけ出せない」という性格が形成された。正直に言えば、それは自信がないということだ。長年にわたって趣味が「浮いている」と責められてきたから。
いつか車を買ったら、最初にやることは一人で車に座ってブルートゥースを繋ぎ、音量を最大にして思う存分音楽を聴くことかもしれない。なんとも滑稽な話だよね(笑)